医歯薬の魅力は、やはりその資格です。ゴールドライセンスの内の一つと呼ばれる程の高尚なイメージが定着している。ただし、仕事はかなり多忙ではあります。
調剤薬局で働いていた友人は、あまりの多忙にトイレへも行けず膀胱炎で入院した程でした。ただし、その友人は薬剤師でも何でもなく、ただの受付です。資格を持っていた訳ではなく、ただその仕事に携わっていただけだと言うのに体を壊しました。決して医歯薬系の職業を避難する訳ではありませんが、人の健康を維持する現場で働くのはとても大変であると言う事が身にしみました。勿論、無資格NO学歴で生きて来た人間にとって、その仕事はとても魅力がある様に見えるでしょう。その仕事をしている人を見ると、ああとってもたくさん勉強して来たんだろうなと尊敬したくなります。
それぞれどんな仕事にも魅力が備わっているもので、その魅力に十分に心酔していなければ続ける事は難しいです。わたしの場合、長い間接客をやって来ました。しかし、もうお客の声を聞くのも顔を見るのも嫌と言うところまで来てしまったので、二度とこの職業には就けないと思っています。接客をしている自分自身が嫌いなのです。わがままな心情かもしれませんが、そう思うところまで行かなければ、きっと新しい事に挑戦しようと言う気まで起こらなかった。そんなものです。
医歯薬職はサービス業ではないので真摯に相手と向き合わなければならないし、正しい知識で回復へ導かなければなりません。医歯薬の魅力は、それを達成した時の充実感ではないでしょうか。一人の人間としっかり向き合う仕事は、きっと遣り甲斐があるだろうと思う。