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地方

大学や専門学校で学ぶ女性も増え、いざ就職というとき地方や田舎では折角学んだ知識や技術を生かすことのできる仕事がありません。例えあったとしても採用人員が少なく、地方で働こうと思えば結局、自分の好みではない仕事を選ぶことになってしまいます。こんな訳で、地方を出て仕事の豊富な都心部に行かざるを得なくなります。地方はその分、人材を失うことになります。地方を出た人が就職先の地で結婚、出産を経てそのまま住み続けるとなると、出身地である地方や田舎の状況は高齢者ばかりが多い過疎地となります。今の日本の状況です。
近年、地方では特に女性の流出人口が顕著となっており、今後、いくつもの町や村が消滅すると予想されています。企業が地方に安い労働力を求めて工場を建てて雇用促進には寄与しても、賃金上昇という側面からは貢献の度合いは少なく、結局若年層の都市部流出に歯止めがかかりません。このようにして過疎化が進むなか、全体的な人口減少のために公共交通機関の利用者も減少し、路線廃止や撤退で住民の日々の暮らしはますます不便なものとなり、悪循環のスパイラルとなって若い労働人口の減少は進みます。
このような問題を解決するには、何よりも地方に働ける場を増やすことにあります。今までのような単純労働職種だけではなく、より高いスキルが求められる企業などの誘致も必要です。多くの女性が地元で就職して、豊かな生活を続けることが地方の充実を導きます。